スマホの位置情報を活用して避難確認 釜石市が実証実験

モニターに映し出される住民の避難行動を確認する関係者

 釜石市は3日、地震・津波避難訓練で、参加者のスマートフォンの位置情報を活用して適切な避難行動ができているか分析する実証実験を行った。避難経路・場所の利用状況を可視化し、有効性や課題を確かめた。

 東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、3分後に大津波警報が発表された想定。同市小佐野町の市立図書館に災害対策本部を設け、市職員や警察官ら約60人が集まった。

 実証実験はソフトバンク子会社Agoop(アグープ、東京都、柴山和久社長)と連携した県内初の取り組みで、約200人が同社が提供する歩数計測アプリを事前にダウンロードした。災害対策本部のモニターには、参加者の移動状況が表示された。

© 株式会社岩手日報社