過激ポーズ禁止、水着ずらし食い込ませてもダメ 埼玉の水着撮影会、詳細な図解手引を発表 サイドひも、三角水着、四角水着どうなる 性器露出の水着、わいせつ行為したら警告…無視したら即中止に

禁止の水着やポーズを示す 県公園緑地協、撮影会に図解手引

 埼玉県公園緑地協会は5日、県営水上公園における水着撮影会の開催許可条件を発表した。併せて、禁止される水着やポーズをこれまでの提言素案以上に詳細な図解付きで示した手引を発表。条件や手引に留意し、説明会や事前打ち合わせなどに参加した撮影会主催者から、各公園の管理事務所が許可証の申請書を受け付ける。

 条件策定後初めて撮影会が開催されるのは4月下旬~6月で、事業者向け説明会は3月12日。同協会ホームページで5日から申し込み受け付けを開始した。

 条件や手引きによると、撮影会の出演者や参加者は18歳以上に限られる。出演者は原則として局部などを隠すニップレスやアンダーショーツを着用した上、見えるような水着は不可とされた。公園管理事務所は性器などを露出する水着の着用やわいせつ行為を確認した場合はやめるよう警告し、応じない場合には許可を取り消し即時中止させることができる。また、禁止される水着やポーズを確認した場合は口頭や書面で是正を勧告する。

 手引ではイラスト付きで、高さが10センチ以下の三角水着、幅13センチ以下の四角水着、サイドがひも状のボトムなどのほか、水着を食い込ませたり、ずらしたりするポーズなども禁止した。イラストは素案にあった7枚よりも大幅に多く、可の場合と不可の場合について23枚にわたり詳しく示した。同協会の担当者は「検討会からより具体的に分かりやすく示すよう提言で指摘があった」とした。

 同協会は条件の策定に向けて1月に意見募集を行い、「撮影会は性の商品化で、公序良俗に反する」と開催に反対する意見(31件)が最も多く、「県営公園で開催する必要がない」(26件)、「法的根拠のない制限に反対」(15件)などが続いた。

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