「エンジェルスのことは交渉の段階で一番考えた」古巣対戦を終えた大谷翔平がFA時を回顧「決まった後はお互い前を向いている」

現地3月5日、ロサンゼルス・ドジャースはオープン戦でロサンゼルス・エンジェルスと対戦。ドジャースの大谷翔平は「2番・DH」で先発出場し、2018年から23年まで在籍した古巣と初対戦した。

エンジェルス戦の前まで、大谷はオープン戦3試合に出場して7打数5安打、1本塁打、5打点と好調だったが、しかし古巣との一戦では快音が聞かれなかった。第1打席は空振り三振で、第2打席は見逃し三振。第三打席は中飛に終わった。

試合後、大谷は米メディアの取材に対応。「きょう、久々にナイターでしたが、またちょっと(ボールの)見え方が違うので、その辺はやりながら、試合をこなしたい。打席のクオリティーは上がってきているんじゃないか。最後の方とか(中飛)ちょっと惜しかったが、もうちょっと振れると思う」と振り返った。
23年9月に行なった右肘手術の影響はもうないという。「リハビリはもう終わっているのか?」と質問された大谷は、「もう終わってます。後は、結果どうのこうのではなく、どのくらいクオリティーを上げていけるか。しっかり(ボールが)見えているか、(バットを)振れているか、いいタイミングで待てているかが一番大事だと思います」と語った。

古巣エンジェルスとの対戦について大谷は、「変な感じはないですかね。向こう(エンジェルス)のホームだったらちょっと違うんじゃないかなと。今回はこっち側のホームでしたし。その点では違和感はなかった」と語り、「結構、こっちに(チームメイトらが)来てたので、いろんな人と話した。(ドジャースと)契約できたことに『おめでとう』という会話が多かったですね」と明かした。

また、記者から「ドジャースとの契約が決まった後、どれくらいエンジェルスのことを振り返ったのか」と問われると、「どちらかというと、(ドジャースとの契約が)決まる前のほうが一番考えました。決まった後は、お互いこのシーズンに切り替えて(前を)向いていると思うので、やっぱり交渉の段階が一番、考えたんじゃないかなと思います」と、今オフの争奪戦時の心境を振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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