居酒屋で20人の食中毒 1年以内の再発で店は無期限営業禁止処分に 食中毒患者数は去年1年間の約7倍に

JR出雲市駅前にある居酒屋を利用した5グループ20人が、下痢や吐き気、発熱などの症状を訴えていることが分かりました。島根県は、この施設が提供した食事が原因の食中毒と断定し、6日から無期限の営業禁止処分にしました。

処分を受けたのは、出雲市駅南町にある和食居酒屋です。

症状を訴えているのは、店を3月1日から3日までの間に利用した島根県と岐阜県、神奈川県在住の人からなる5グループ計20人です。

入院した人はなく、全員快方に向かっているということです。

20人は、なべ物や刺身、天ぷらなどからなるコース料理を食べていて、全員に共通する食品や食中毒の原因となったものを、保健所が調べています。

また、この店は2023年7月にも食中毒で4日間の営業停止の処分を受けていて、1年以内に再度食中毒が発生したことから、今回は再発防止策が講じられたと保健所が確認するまで無期限の営業禁止の処分になりました。

なお今年に入ってから島根県内の食中毒は4件目で、患者数はこれでちょうど500人になりました。

去年1年間と比べ、発生件数は3分の1ですが、患者数は約7倍になっています。

© 株式会社山陰放送