松木安太郎、ヴェルディ時代に「獲り逃した大物」選手の名前を明かす

サッカー解説者の松木安太郎がYouTubeの『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』に出演し、かつて獲り逃してしまった大物選手の名前を明かした。

元スポーツ選手が昔を振り返りながらトークを繰り広げる同チャンネル。今回は東京ヴェルディが16年ぶりにJ1に戻ってきたこともあり、初代ヴェルディ(当時ヴェルディ川崎)の監督である松木やクラブの黄金期を知る都並敏史、柱谷哲二、北澤豪が出演して旧交を温めた。

2時間以上の続いた“同窓会”は、最後に「ヴェルディの選手で良かったことは?」という話に。

松木が「それはみんな思ってんじゃん」と小声で反応すると、他の3人も相槌を打つ。ヴェルディの環境や個々のプロ意識は当時としては抜きんでており、都並は「海外に行けない時代に本物のブラジルがそこ(ヴェルディ)にあった」とそのすごさを熱く語った。

ただ35歳という若さでヴェルディの監督に就任した松木は、「今はどこの国にいってもヨーロッパ人とブラジル人が良いプレーをしながらチーム作りをするのが当たり前になっている。贅沢だけど俺はそこを目指した。それが日本のベースになる(から)」とさらに先を見据えていたのだとか。

そして松木は「みんな知らないけど」と切り出し、当時獲得しようとした大物選手の名前を明かした。

現代のサッカーでは「若い選手を安く買い、成長したら高く売る」というビジネスモデルが当たり前となっている。松木氏は当時からそれを構想しており、読売クラブ元監督のオランダ人フランツ・ファン・バルコム氏の仲介で南アフリカからテスト生を2人呼んだことがあるという(南アフリカは旧オランダ領)。

そのうちの一人が、元南アフリカ代表のDFマーク・フィッシュだった。

193cmの大型ディフェンダーだったフィッシュ

フィッシュは1993~2004年までに南アフリカ代表として62試合に出場した大型のセンターバック。2002年日韓ワールドカップこそ負傷で逃したものの1996年アフリカ杯では母国の初優勝に大きく貢献し、クラブレベルではイタリアのラツィオ、イングランドのボルトン、チャールトンでプレーした当時のアフリカ最高のDFの一人である。

松木によればそのフィッシュが17歳の時にヴェルディにやってきたのだとか。そして800~1000万の安価で獲得することができたのだという。

当時ヴェルディのサテライトに後のブラジル代表FWマルシオ・アモローゾがいたことは有名な話。松木の話ではアモローゾの獲得に要した金額は5000~6000万だったとのことで、それに比べるとフィッシュは格安で買うことができた。だが首脳陣に「必要ない」と言われて切られてしまったようだ。

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フィッシュはその後ブレイクし、アフリカを代表するDFとして今日まで名声を得ている。そんな彼を獲得できなかったことを松木は今でも悔やんでいるようだ。

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