高岡市、3月内に行程表 復旧へ、市長「希望示す」

 高岡市は月内をめどに、能登半島地震のインフラ復旧に関する全市的なロードマップ(行程表)を作成する。市民から「インフラ復旧の具体的なスケジュールがなければ生活再建の段取りを考えられない」との声があるため、目安を示すことで不安解消を図る。

 市が作るロードマップは東日本大震災の復興事例や富山県が2月に公表したロードマップの骨子案を参考に、上下水道や道路を復旧するための整備手順、おおむねの時期を具体的に示していく。

 全市的な行程表とは別に、液状化現象の被害が目立つ伏木や吉久、横田地区などでは、より詳細な計画策定を予定している。

 全体復旧の、おおむねの期間として下水道工事で2年、その後の道路工事で1年の計3年が見込まれるが、場所によってはより短い期間で復旧が進められることが想定され、ブロックで区切るなど個別に計画を作っていく方針だ。個別計画の公表時期は4月以降となる見通し。

 6日の市議会3月定例会本会議の代表質問で答弁した角田悠紀市長は「被災者の希望へとつながる取り組みの道筋を示したい」と力を込めた。

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