美肌、保湿…豆もやし成分の化粧品 小野川、来月から現地販売

生産者の鈴木巌さん(右)から小野川豆もやしの特長などを聞く演歌歌手の辰巳ゆうとさん=米沢市小野川町

 温泉熱を利用した米沢市の伝統野菜「小野川豆もやし」の抽出成分を使った化粧品が今年4月から、産地の同市・小野川温泉街で販売されることになり、現地で6日、PR活動が行われた。旅館関係者らは、美肌効果が高いとされる泉質と合わせ、「小野川温泉の新たな魅力になる」と期待を寄せている。

 化粧品は導入保湿美容液(5500円)と保湿クリーム(4950円)の2種類。豆もやしの根から抽出した肌の調子を整え、保湿効果がある活性型イソフラボンなどを配合し、サティス製薬(埼玉県)が製造を、化粧品ブランド「REBELLS(リベルズ)」を手がける「ナチュラル・ビューティー・ラボ」(東京)が販売を担う。2022年11月からネット販売してきたが、産地で魅力を発信しようと現地販売を企画した。

 この日、愛用しているという演歌歌手辰巳ゆうとさんが生産者の鈴木巌さん(66)の栽培小屋などを訪れた。辰巳さんは「べたつかず、保湿もしっかりでき、肌の調子を整えてくれる」と太鼓判を押した。

 温泉街では、「鈴の宿 登府屋旅館」(遠藤直人社長)と「佐藤豆腐屋」(佐藤真悟店主)で取り扱い、現地購入はネット価格の2割引き。遠藤社長は「小野川温泉に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話した。

© 株式会社山形新聞社