「春の雪とSLと」 東武鉄道がこの春閉校する2校の児童らに思い出の旅を企画

とちぎテレビ

この春、閉校する日光市内の2つの小学校の児童に思い出を作ってもらおうと東武鉄道が6日、SLの旅をプレゼントしました。

SLの旅に参加したのは、清滝小学校と安良沢小学校の児童合わせて47人です。2つの小学校は少子化による児童の減少で今月で閉校することが決まっています。

この催しは、閉校の話を聞いた東武日光駅の谷田貝淳駅長が、児童の思い出作りを応援したいと企画したものです。

旅は、東武日光駅から鬼怒川温泉駅までの区間です。乗車するSL大樹には「輝け未来」の文字ともに2つの小学校の校章をあしらった特製のヘッドマークが…。

児童が乗り込むと早速、出発進行です。線路沿いには児童が乗ることを聞いた地域の人たちが手を振る姿も見られました。そして、児童一人ひとりに駅員が手作りしたというSLの缶バッジや日光市内の棚田で生産されたお米のおにぎりがプレゼントされました。

清滝小学校は、1874年・明治7年に前身の学校が開校し149年の歴史を紡いできました。

安良沢小学校は、戦後の児童の増加と古河電工日光事業所の発展に伴い1955年・昭和30年に創立され68年の歴史を数えます。

2つの小学校はこの春、日光小に統合され、新たな歴史を刻むことになりますが、児童たちは笑顔で先生や友達と過ごすとっておきの旅を楽しんでいました。

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