【MLB】山本由伸、まさかの5失点も手応え「感覚的にそんなに悪いわけではない、いろいろ試した」 ド軍捕手は「彼も人間」と擁護

ドジャース山本由伸投手が6日(日本時間7日)、米アリゾナ州グレンデールで行われたホワイトソックスとのオープン戦に先発登板。制球が定まらず、3回6安打5失点と苦しんだ。それでも試合はドジャース打線が爆発し、12-9で勝利を収めた。

「2番DH」でスタメン出場した大谷翔平投手は、2打数2安打1四球1打点と活躍した。米複数メディアが伝えている。

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■初回2四球を与えていきなり3失点

2月28日のレンジャーズ戦以来、中6日でオープン戦2度目のマウンドに上がった山本。前回登板は2回無失点3奪三振と好投。19球のうちボールは3球だけと抜群の制球力を見せたが、この日は乱調で別人のような投球となった。

1回、先頭アンドリュー・ベニンテンディ外野手に高めに浮いた直球を中前に運ばれると、その後も制球が定まらず2四球を与えて満塁のピンチ。犠飛で1点を献上すると、さらに安打を集められて、いきなり3点を失った。

2回も先頭をカウント3-1から歩かせたが、後続を打ち取り追加点は許さなかった。しかし、立ち直る気配はなく3回にも3安打を浴びて2失点。結局この日は3回58球を投げて、6安打5失点3四球4奪三振で降板。最速は96マイル(約155キロ)だった。

ピリッとしない内容だったが、山本は「5失点したが、感覚的にはそんなに悪いというわけではなかった。いろいろ試すこともできた」とコメント。「初回はボールが続いて良くなかったが、2回の3アウト目くらいから良いボールも増えた」と振り返った。

■バーンズ捕手「今日の試合から彼は学ぶ」

山本とバッテリーを組んだオースティン・バーンズ捕手は「彼も人間だ。時にはいつもの能力を発揮できないこともある。しかし、失敗を経験することも悪くない。野球は簡単ではない。今日の試合から彼は学ぶと思うし、我々はただ前に進むだけだ」と擁護。続けて「まだスプリングトレーニングの最中だ。2、3回と進み、彼は最終的には良く投げたと思う。不運な当たりもあった」と話し、6安打中4本が内野安打だった点を指摘し、悲観する内容ではないと訴えた。

芯で捉えられた打球は少なく、4三振すべてをスプリットで奪った山本。デーブ・ロバーツ監督も心配していないようで「彼が試合中に調整できたことは良い兆候だと思う。1回より2回、2回より3回と良くなっていった。また、走者を背負った状況やプレッシャーのかかる場面で投げたことは、彼にとって良い経験になった」と話した。

ただ、3四球を与えるなど自慢の制球が乱れたことも事実。今後、修正できるか。次回の登板に注目が集まっている。

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文●SPREAD編集部

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