長崎市有4施設の新愛称 「ベネックス恐竜博物館」などへ 命名権を売却、魅力向上など狙い

 長崎市が市有4施設の命名権(ネーミングライツ)を売却する事業で、民間企業2社が提案した愛称や購入額が6日判明した。諫早市の「日本ベネックス」は、長崎市恐竜博物館(野母町)など3施設についてそれぞれ年間100万円を市に支払い、愛称を「ベネックス恐竜博物館」などとする。いずれも5年契約。市は4施設で総額1650万円の対価を得る。
 市が6日、市議会総務委員会に説明。近く契約を結び、正式決定する。
 同社は産業機器製造や太陽光発電システム設計・施工などを手がける。市総合運動公園(柿泊町)と長崎ブリックホール(茂里町)についても、それぞれ「ベネックス総合運動公園」、「ベネックス長崎ブリックホール」と命名する。
 一方、スポーツ人材育成などを行う埼玉県の「SUNホールディングス」は、同公園内のかきどまり野球場の命名権を年間30万円で取得し、「SUNボールパーク長崎」と名付ける。同社は今春、長崎に社会人硬式野球部を創部する。
 命名権売却は財政負担軽減などを目的に来月初めて導入。市は売却益を施設の維持管理や魅力向上に充てる。2022年秋から購入事業者を公募している。

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