甘酸っぱさとこくのハーモニー 地元産リンゴ使ったバター、青森・弘前市の農園が開発

リンゴバター「わたしはりんご」を手にする小田切さん(左)と桜田市長

 青森県弘前市相馬地区でリンゴ農園「somaringo farm(ソマリンゴファーム)」を営む小田切葵さん(42)がリンゴを使ったバター「わたしはりんご」を開発した。6日、市役所を訪れて桜田宏市長に報告し、「食パンやスコーンにつけて食べてみて」とPRした。

 新商品はすりおろした弘前産「ふじ」の甘み・酸味と国産バターの濃厚なこくが混ざり合った、まろやかな風味が特長。開発には、県の支援事業で得た資金を活用した。

 小田切さんは「県外で県産リンゴを使った加工品が見当たらなかったことが開発のきっかけ。この商品は県外にどんどん広めていきたい」と意気込みを語った。試食した桜田市長は「ジャムとは違った持ち味。とてもおいしい」と話した。

 訪問には小田切さんと共に商品をPRする農林水産省「農業女子プロジェクト」の津軽地域のメンバーら4人も同行した。

 「わたしはりんご」は1日発売。150グラム入りで734円(税込み)。ソマリンゴファームのサイトや市りんご公園、同市のパン店「スリーブリッヂ」などで購入できる。

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