大学ナンバー１・サウスポーが、いよいよ侍デビュー戦を迎える。
３月６日、「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」の第１戦が京セラドーム大阪で行なわれ、侍ジャパンが５-０で完勝を収めた。７日には、関大の金丸夢斗が第２戦の先発マウンドに上がる。
井端弘和監督から直々に２戦目の先陣を指名された。今秋のドラフト１位候補と言われる大学生左腕は登板前日の６日はキャッチボールや短いダッシュなどで汗を流し、侍ジャパン初登板に備えた。
京セラドームはスタンド観戦が５回ほどあるというが、マウンドに立つのは初めて。「すごくきれいです。感動しています」と話し、まるで野球少年のように目を輝かせて、モチベーションを高めていた。
そして、取材陣から７日の先発について問われると引き締まった表情になり、「緊張はありますけど、この雰囲気を楽しみながら投げたい」と意気込みを話しながら、「自分の持ち味であるストレート（最速153キロ）と制球力というのを存分に出したい。そこに注目してほしい」と頼もしいコメントを残す。
また、侍ジャパンの一員として貴重な機会を過ごすなか「変化球が課題」とも口にしており、西武の隅田知一郎や前日２番手で登板した宮城大弥（オリックス）など、先輩左腕から貪欲に学んでいる。
地元である関西には家族や友人も応援に訪れるという。強力な援軍をバックに21歳の大学生が日の丸を背負い、その実力を欧州の強力打線に証明する。
取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）
