ステランティス、2030年までにブラジルに60億ドル強投資へ

Bernardo Caram

[ブラジリア 6日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは6日、2025年から30年にかけてブラジルに総額300億レアル(60億7000万ドル)を投資する計画を明らかにした。40種余りの新車発売と、ハイブリッド・フレックス燃料車の導入を目指す。

投資計画は、ブラジル政府が自国の自動車産業の活性化を図る中、同社幹部とルラ大統領との会談直後に発表された。

カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は記者会見で、同社のブラジル向け計画には、フレックス燃料車に電動化技術を付加することが盛り込まれていると述べた。フレックス燃料車はガソリンとエタノールの混合燃料で走行する。次の新型車投入は今年下半期に予定されており、ハイブリッド車になるという。

またブラジルで電気自動車(EV)の生産も計画しているが、具体的な時期は明らかにしなかった。

タバレス氏はこの投資計画について、サステナビリティ(持続可能性)に投資するとともに、業界の環境への影響を軽減するための新たな責務を果たすと約束する自動車メーカーに優遇税制措置を適用するブラジルの自動車プログラムのルールに従うものになると説明した。

米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)、韓国の現代自動車、トヨタ自動車なども既にブラジルへの投資を発表している。

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