介護保険料37件を市が過大徴収 過大還付も60件…法規定の2年すぎ追加徴収できず 鹿児島・薩摩川内市

 鹿児島県薩摩川内市は6日、2017~23年度の介護保険料の処理で、所得の修正申告に絡む賦課誤りが計117件、288万4590円分あったと発表した。

 市高齢・介護福祉課によると、介護保険料の年度最初の納期は、年金天引きの場合は5月10日だが、納付書による支払いと同じ7月31日と職員が勘違いした。そのため、所得に応じて保険料を変更できる2年の期間を超えた各年度の5月11日~7月31日にも誤って変更処理した。内訳は過大徴収が37件、61万4010円、過大還付が80件、227万580円。

 市は、過大徴収した市民に文書で謝罪し、還付の手続きをする。過大還付については、法で規定された2年を過ぎているため追加徴収しない。小柳津賢一保健福祉部長は「おわび申し上げるとともに、再発防止に努める」とコメントした。

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