3回5失点の山本由伸をバーンズ捕手がフォロー「この時期の難しい経験は、レギュラーシーズンに向けた準備に役立つ」対戦相手は「いいものを持っている」と賛辞

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地3月6日、2度目となるオープン戦に登板。シカゴ・ホワイトソックスを相手に3回・58球を投げて6安打5失点、3四球、4奪三振の成績だった。試合はドジャースが12ー9で勝利している。

山本は降板後、「ボール球が続いたり、四球を出したりで、あまりいい投球ではなかったですけど、いろいろと試せたり、結果は良くないけど、オープン戦の感覚としては良かった」と試合を振り返った。

『MLB.com』のフアン・トリビオ記者は、「オープン戦最初の登板では見事な投球を見せたが、2回目の登板はそれほどきれいなものではなかった。3つの四球と最大のスキルのコントロールに苦労した」と評している。

それでもMLB1年目、新たな環境に順応中の山本に対して、「オープン戦初戦とは異なり、セットポジションでの投球も多かった。本人は具体的な話をしなかったが、いくつかのことにトライした」と、開幕に向けた調整段階にあると記している。
また、ドジャースのオースティン・バーンズ捕手は、「試合が進むにつれて力強くなっていった。最初は自分の投球を探っていた段階だったと思う。2回、3回はカーブを多用してコントロールが良くなった。こういう試合は起こりえるもの。スプリングトレーニングだし、力強い内容で終われたと思う。この時期に難しい経験をするのはいいこと。これがレギュラーシーズンに向けた準備に役立つからね」と語った。

山本から初回に遊撃適時内野安打、3回に三塁内野安打と、2安打をマークしたホワイトソックスのドミニク・フレッチャーは、「ちょっと“違う”投手だね。明らかにいいものを持っている。スプリッターはとても良かった。カッターもね。もし狙い球を絞るなら速球かもしれない。楽しい対戦だった。とても良かったよ」と、山本の投球を振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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