マレーシア中銀、予想通り金利据え置き 5会合連続

[クアラルンプール 7日 ロイター] - マレーシア中央銀行は7日、政策金利を予想通り3.0%に据え置いた。据え置きは5会合連続。

ロイター調査によると、28人のエコノミスト全員が据え置きを予想していた。大半は少なくとも2026年まで変更がないとみている。

「金融政策スタンスは依然として景気支援的で現在のインフレ・成長見通しの評価と一致している」との見解を示した。

通貨リンギは先月付けた26年ぶり安値から持ち直しつつあるが、年初からは依然約2.3%下落している。

リンギは依然過小評価されており、マレーシアの経済ファンダメンタルズと見通しを反映していないと指摘した。

国に関係する企業や投資会社が海外での所得を本国に戻すよう促されていることについては、資金流入とリンギ支援につながっていると評価した。

中銀は輸出の回復と堅調な国内支出を背景に成長が今年加速するとの見方を示した。今年の成長率は昨年の3.7%を上回る4─5%と予想している。

声明で「輸出は23年3月から減少していたが増加に転じており、力強い世界貿易に引き続き支えられるだろう」と予想した。

外国人観光客の数と支出はさらに増える見込みとした。

ケナンガ投資銀行のエコノミストは、インフレは総じて安定する見通しで、中銀は年内は金利を据え置く公算が大きいと予想。「現在の政策は成長を後押ししインフレ抑制に寄与する」と分析した。

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