暖冬の雪不足に加え…スキー場に向かう道路崩落、今季の営業前倒しで終了 福島・喜多方市

3日、福島県喜多方市で、スキー場に向かう道路が崩れ、この影響でスキー場は、今シーズンの営業を終了させることになりました。観光への影響が心配されています。

小枝佳祐記者「崩落のあった現場です。道路や法面が広範囲にわたり崩れ落ちていて、下には大きな岩や土砂が散乱しています。」

崩落があったのは、喜多方市熱塩加納町の三ノ倉スキー場に向かう市道です。喜多方市によりますと、3日午後10時ごろ、市から委託を受けた業者が水道管の圧力低下に気付き、確認に向かったところ、道路が30メートルにわたって崩れていることが確認されました。この崩落でけが人はいませんでしたが、道路は一時全面通行止めに。現在は応急措置を行い、通行は住民や関係者に制限しています。

突然の崩落に、スキー場の担当者は。

喜多方市ふるさと振興・大塚哲弥専務「ほぼあの道路しかないという形なので、崩落ということで、営業を断念せざるを得ないということで、非常に残念に思っているところです」

三ノ倉スキー場は、暖冬による雪不足の影響で滑走できる日が少なく、今シーズンの営業日数が例年の半分ほどに留まっていました。スキー場は、3月10日までの営業を予定し、準備をしていましたが、この崩落を受けて今シーズンの営業終了を決めました。

大塚哲弥専務「あれだけの規模(の崩落)なので、復旧にはかなり時間がかかると思いますけど、例年通り、菜の花やヒマワリ、またスキーを楽しみに、安全に来ていただけるように、なるべく早く、復旧していただければ幸いと思っています」

観光への影響が心配されていますが、喜多方市によりますと、道路の完全復旧の見通しは立っていません。原因は古い水道管からの水漏れなのか、水分が多いこの冬の雪の影響なのか、様々なことが考えられていて、暖冬による雪不足に加え、痛手になっています。

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