広島カープから5人の選手が選ばれている野球の日本代表「侍ジャパン」の強化試合(3月6日)から―。
欧州代表を迎えた、京セラドームでの一戦。侍ジャパンのスタメンには、2番・小園海斗 、ショートではなくてセカンドに入りました。そして、8番・キャッチャー、坂倉将吾 。カープから2人が名を連ねます。
1回、ノーアウト・ランナー1塁で小園。欧州選抜の先発、オランダのデブロックの速球におされ、レフトフライに倒れます。
しかし、その後、チャンスを広げた侍ジャパンは4番・村上。しっかりとらえた当たりは井端監督の期待に応えるタイムリーとなり、先制点を奪います。さらに地元オリックスの紅林が続いて、リードは2点。WBC優勝国の称号にふさわしい、流れるような先制攻撃を成功させます。
2回の先頭打者は、8番・キャッチャー、坂倉。井端監督就任以降、正捕手扱いの坂倉ですが、ここは力なく打ち取られます。
3回の先頭打者は、今度は小園、チェコのシュナイダーのゆるい変化球に翻ろうされ、ファールフライに倒れます。
5回には、3人目の “鯉侍” 、東京オリンピックの金メダリスト、森下暢仁 がマウンドへ。初球をたたかれて、ツーベース。いきなりピンチを背負いますが、その後は変化球を効果的に使うクレバーな投球で連続三振を奪うなど、1イニングを1安打・2奪三振・無四球・無失点で降板します。
そのウラ、ノーアウト・ランナー1塁で3打席目の小園。持ち前の積極打法で初球をセンターへ運び、チャンスを拡大すると、ソフトバンク・近藤の大きな当たりでホームに還ってきます。
6回。坂倉のフォアボールから作ったチャンスに、現役大学生でサムライ初召集の青山学院大学3年生、西川。“侍” 初打席・初安打・初タイムリーの鮮烈デビューで、早くも秋のドラフトが楽しみになってきました。
大学生に負けじと、こちらも “侍” デビュー戦の田村俊介(20)。6回、守備からの途中出場。打席は7回、初ヒットは持ち越しとなりましたが、9回の守りで見せ場を作ります。
マウンドには、守護神返り咲きを目指す 栗林良吏 。先頭打者に右中間へ弾き返されますが、田村が素早く送球し、セカンドベースでタッチアウト。チームメイトを助けます。
栗林は、ピンチを背負いながらも最後は2者連続三振でピシャリ。侍ジャパン、2024年の初陣は、カープの5人が全員出場して、みごとな勝利となりました。