第2戦スタメンの可能性も!? 侍ジャパン初打席初打点の衝撃デビューを飾った青学大スラッガー・西川史礁が鋭い打球を連発! 侍4番・村上宗隆は”スイング”に脱帽

侍初陣で強烈なインパクトを放った大学生スラッガーがスタメン出場をアピールした。

3月6日に「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」の第1戦が京セラドーム大阪で行なわれ、侍ジャパンが5-0の完封勝利を収めた。

大学生4人が招集された今回の侍ジャパンの中で、唯一出場した青山学院大の西川史礁が鮮烈なデビュー戦を飾った。

2点リードした5回裏に塩見泰隆(ヤクルト)の代走で出場すると、西川はそのまま6回からセンターの守備についた。その裏の2死一、二塁のチャンスで打席が回ってくると、20歳の大学生は相手5番手フランクリン・ファンフルブ(オランダ)が投じた初球のツーシームをフルスイングで振り抜くと、力強い打球は三塁線を強烈に破る適時二塁打。記念すべき侍ジャパン初打点を挙げ、いきなり結果を出した。
西川の勢いはまだ続く。8回裏の第2打席でも、迷いなくバットを振り左前打で出塁。マルチヒットの活躍にベンチの井端弘和監督も拍手しながら笑みをこぼした。

同監督は記者会見の席で「緊張があった中だと思いますが、ファーストスイングから振れていた」と初打席初打点のバッティングを高く評価。「その後のヒットもそうなんですけど、スイングしたのがそのままファールにならずに飛んでいくという所が並みの大学生ではないと思いましたね」と、大学生離れしたスイング技術に脱帽した。

また、チームの4番を務めた村上宗隆も若武者の活躍に舌を巻いている。村上は「積極的にスイングを仕掛けられるというのは凄く良いところだと思います。それに加えて、結果も出るということは良いスイングをしている証だと思います」と評しながら、「こういう舞台で結果を残すことが本当に難しいことは僕も分かっているので、すごい大学生だなと思って見ていました」と賛辞を送った。

西川は第2戦を控えた7日、試合前の打撃練習でも鋭いスイングで広角に打球を飛ばして好調をキープ。スタメン出場の可能性を十分に秘めている。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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