ガザ飢餓の死者、計20人に 戦闘5カ月、危機深刻化

パレスチナ自治区ガザ南部ラファで食事を求める子どもら=5日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は6日、飢餓が広まり、栄養失調と脱水症状で新たに2人が死亡したと発表した。同様の死者は計20人となった。昨年10月に始まったイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は7日で5カ月。犠牲者が3万人を超える中、イスラム教のラマダン(断食月)前に戦闘休止実現を目指す交渉は難航し、人道危機は一層深刻さを増している。

 ガザ保健当局によると、栄養失調などで新たに死亡したのは少年(15)と男性(72)。当局者は声明で「飢餓の結果、多くの人が病院にたどり着くことなく、静かに亡くなっている」と訴えた。

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