マッチングアプリで「ジェイソン」名乗る男に好意…団体職員の女性(50代)が「ロマンス詐欺」で390万円だまし取られる

マッチングアプリで好意を抱いた男性に投資の話を持ちかけられ、指示されるがまま投資サイトから送られてくる口座にお金を振り込んだ50代の女性が、合計390万円をだまし取られる「ロマンス詐欺」被害にあったことが分かりました。

詐欺被害に遭ったのは、島根県出雲市に住む団体職員の女性(50代)です。

出雲警察署によりますと女性は、2023年10月頃、スマートフォンのマッチングアプリを利用して知り合ったジェイソンと名乗る男とやり取りを始めました。

その後やり取りを続けていく中で、ジェイソンと名乗る男に対し女性は好意を抱き始め、2023年10月24日、「リスクを回避できる安全なサイト」「自分もこのサイトを使っている」とジェイソンから投資の話を持ち掛けられ、投資サイトを紹介されました。

女性は、指示されるがまま投資サイトから送られてくる口座に振り込み送金して投資を始め、投資サイト上で投資額の20パーセントの利益が出たように表示されていたことから、その後も指定された複数の口座に振り込み送金を続け、10月28日から11月20日までの間に7回にわたって、合計390万円をATMやインターネットバンキングを利用して振り込みました。

しかしその後、女性が利益分を引き出そうとしたところ、投資サイトから200万円の保証金を支払わないと引き出せないと言われたことでおかしいと気づき、12月26日、女性が出雲警察署に相談し、だまされたことに気付いたということです。

被害が発覚した後、ジェイソンと名乗る男性とは連絡が取れていないということです。

恋愛感情を抱かせて相手から現金をだまし取る「ロマンス詐欺」について、出雲警察署は、

1.SNSで友達登録した相手から投資話や個人口座への振り込み送金の話が出たら、詐欺の可能性が高いので、一人で判断せずすぐに警察に相談してください。

2.SNSで知り合った者から紹介された業者やインターネットで見つけた業者を介して投資をする際は、その業者が金融庁に登録されているかを必ず確認してください。

3.投資などの儲け話を悪用した犯罪は、高齢者だけでなく、誰でも被害に遭う可能性があるので、家族全員で注意しましょう。

と呼び掛けています。

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