米国務省が発表した「国際勇気ある女性賞2024」の受賞者の一人に、ミャンマーの弁護士ミンツウィン氏が選ばれた。ミンツウィン氏は４日、米国ワシントンで行われた授賞式に出席した。
ミンツウィン氏は刑事訴訟を専門にする弁護士。女性や子ども、生活困窮者、障害者、性的少数者など社会的に疎外される立場の人々の基本的人権を守り、公正な裁判の実現に尽力してきた。500人以上を弁護してきたが、無償で弁護することも多かったという。法学を学ぶ学生を指導し、ミャンマー各地で国民の法的知識を向上させ、法的支援を必要とする人々の力になった活動が評価された。
同賞はそれぞれの地域社会に前向きな変化を起こすためにリーダーシップを発揮した、勇敢な女性を表彰するもの。2007年に始まり、例年、世界各国の米国大使館が候補者を推薦する。
今年の同賞の受賞者は12人。自衛隊での性被害を告発した元陸上自衛官の五ノ井里奈氏も選ばれた。
ミャンマーからは22年、民主派らによる挙国一致政府（ＮＵＧ）で女性・若者・児童担当省の副大臣を務めるエイティンザーマウン氏が受賞している。
