エメラルドグリーンに光る星 太陽に約70年ぶりの接近 宇都宮の片寄さんがポン・ブルックス彗星を撮影 

ポン・ブルックス彗星=片寄さん撮影(6枚を合成)

 【宇都宮】西原2丁目、片寄一男(かたよりかずお)さん(71)は4日夜、市森林公園で約70年周期で太陽に接近するポン・ブルックス彗星(すいせい)を撮影した。

 片寄さんは同日午後6時半ごろから20センチ反射望遠鏡で彗星を観察。同7時ごろに、1分露光の高感度で彗星の動きに合わせて6枚を撮影し、合成した。写真は、エメラルドグリーンに光る彗星と右上に伸びる淡い尾が確認できる。片寄さんは「暗くなるのを待って撮影した。観察できて興奮した」と声を弾ませた。

 県子ども総合科学館によると、彗星は今月中、日没後の早い時間帯に西北西の低空に現れるため、西の地平線が見える見晴らしの良い場所で双眼鏡を使うと観察しやすい。今後さらに太陽に接近し、尾が伸びていくが、明るさは5〜6等級と予測され、肉眼で見るのは難しいという。

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