栃木、小山市、野木町など4県4市2町にまたがる渡良瀬遊水地で3日、春の風物詩「ヨシ焼き」が行われた。
4市2町などでつくる「渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会」が主催。希少植物の発芽促進や病害虫駆除などを目的に毎年実施している。
午前8時半ごろ、ヨシ原の各所で火入れが行われると、真っ赤な炎と黒煙が広大なヨシ原を包んだ。
周辺の土手には約2200人の見物人が訪れ、迫力ある景観を写真に収めるなどしていた。毎年訪れるという栃木市泉町、写真愛好家上原延元(うえはらのぶもと)さん(78)は「ギャラリーも多く、熱気を感じた」と話し、カメラのシャッターを切っていた。
ヨシ焼きは当初2日に実施予定だったが、強風などの影響で延期していた。