内灘駅到着時にユーミンの歌声 町ゆかりの楽曲「acacia」 16日から車内メロディーに

 内灘町と北陸鉄道(金沢市)は7日、北鉄浅野川線内灘駅の到着車内メロディーとして、松任谷由実さんの楽曲「acacia(アカシア)」を使用すると発表した。北陸新幹線が石川県内全線開業する16日から導入する。ユーミンの歌声入りの原曲を流す予定で、浅野川線の利用促進と町の観光振興につなげる。

 砂丘地の内灘町は砂防のためアカシアを多く植樹し、地区名にもなっている。松任谷さんが能登半島を訪れた際、アカシアの群生に感動し、この楽曲をつくったことから車内メロディーに選んだ。

 粟ケ崎駅を出発してから終点の内灘駅までの区間で、歌声入りの原曲が前奏から歌詞の1番まで放送される。町によると、松任谷さんの歌声が車内メロディーで流れるのは初めて。

 松任谷さんは県観光ブランドプロデューサーを務めており、県も協力した。町の担当者は「明るい話題で能登半島地震の被災者を元気づけたい」と話した。

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