「しし肉」駅弁完成 16日から小松・金沢駅で販売

駅弁として販売される「小松しし肉弁当」=小松市役所

 16日の北陸新幹線小松駅開業に向け、小松市が駅弁製造の高野商店(加賀市)と共同開発を進めてきた駅弁「小松しし肉弁当」が完成した。小松産イノシシ肉を素材に生かし、包装紙には歌舞伎「勧進帳」の弁慶が描かれた。同日から小松駅と金沢駅で販売される。

 南加賀広域圏事務組合が市内に整備した獣肉処理加工施設「ジビエアトリエ加賀の國」のイノシシ肉を使用。甘辛く煮付けたスライス肉とそぼろを小松産の大麦入りご飯に載せている。1個1280円。

 市は、イノシシ肉の販路拡大を図るとともに、小松駅の名物となるような駅弁作りを目指してきた。市の担当者は「試食した女性たちの意見を取り入れた自信作。臭みがなくて軟らかく、ご飯が進む味に仕上がった」と話した。

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