「一本歯の下駄」で体育授業 能登・宇出津小

「一本歯の下駄」を履いて体を動かす児童=7日午後2時20分、能登町宇出津小

  ●体育館損傷 玄関ホールで運動

 能登町宇出津小で7日、歯が1本しかない「一本歯の下駄(げた)」を使った体育の授業があった。能登半島地震で体育館が損傷して使えないため、玄関ホールでもできる運動の一つとして、5、6年生約40人が参加。不安定な状態に苦労しながら歩いたり、走ったりして心地よい汗を流した。

 整体師の市川雅通さん(50)=同町姫3丁目=が講師を務めた。一本歯の下駄を履いて歩くと姿勢が良くなる効果があるとされ、市川さんがスポーツ用に開発された下駄を準備した。

 児童は転びそうになったり、尻もちをついたりする場面もあったが、慣れてくると「カラン、コロン」と小気味よい音を立てながら歩いたり、飛び跳ねたりした。渡怜亜(れあ)さんは「久しぶりに思い切り体を動かすことができて楽しかった」と話した。

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