W杯予選をU-23世代中心で戦う! 韓国メディアが母国代表に大胆提言「計画を少し前倒しするだけだ」

ワールドカップ予選をU-23世代中心で戦う――韓国メディア『MKスポーツ』が母国代表チームに驚きの提案をした。

韓国代表は3月にワールドカップ予選でタイ代表との2連戦に臨む。21日にソウル、26日にバンコクで相まみえる。

記事では、4強に終わったアジアカップやユルゲン・クリンスマン監督の解任、チームの内紛に触れつつ、「一言で、今の代表チームは最悪の状況だ」とばっさり。タイは決して簡単な相手ではないと評価したうえで、「今の代表チームには変化が必要だ」と主張する。

その変化が、大胆なメンバー構成だ。クリンスマンの退任後、後任監督は決まらず、U-23代表を率いるファン・ソンホンがA代表の暫定監督を務めることに。MKスポーツは「この2試合(タイ戦)をU-23代表の選手を中心に戦うことに、いくつかのメリットがある」と見解を示す。

「ファン・ソンホン監督は、パリ五輪の予選を兼ねたU-23アジア選手権を前に代表チームの監督を兼任した。“臨時監督"だが、重要な2試合を指揮しなければならない。

A代表チームをU-23の選手を中心に構成すれば、少なくとも監督の負担を軽減することができるだろう。ワールドカップ予選をU-23アジア選手権に備え呼吸を合わせる機会として活用することもできる。

ワールドカップ予選も重要だが、4月に開催されるU-23アジア選手権はもっと重要な舞台だ。予選は失敗しても取り返しがつくが、アジア選手権はそうはならない」

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さらに、その先を見据えてもいる。

「次のワールドカップは2026年だ。前回のワールドカップで主力だった多くの選手たちの全盛期が終わっているだろう。2年後に全盛期を迎える選手は、A代表ではなくU-23代表にいるかもしれない。

当初はパリ五輪の本戦で頭角を現し、代表チームに合流する予定だったかもしれないが、その計画を少し前倒しするだけだ」

果たして、ファン・ソンホン監督はどんな顔触れを揃えてタイとの決戦に挑むのか。その決断に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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