宇久メガソーラー建設計画 島民訴え取り下げ 長崎・佐世保

 長崎県佐世保市宇久町の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画を巡り、宇久島内の市道や水路などの公共物の管理を怠ったとして、市に対し、事業者に原状回復などを求める住民訴訟を長崎地裁に起こしていた原告の島民は2月29日、訴えを取り下げた。
 NPO法人「宇久島の生活を守る会」の佐々木浄榮会長ら島民11人が昨年9月に提訴。取り下げの理由を「行政側に裁量権が認められる可能性がある。その間、工事は進み、多くの費用や時間をかけて戦っていくのは、計画撤回という目的達成のために得策ではない」としている。

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