春の訪れを告げる山野草「雪割草」の出荷作業が山形市の園芸店で最盛期を迎えている。ハウス内で色とりどりのかれんな花が咲き誇る。
雪割草は種類が多く、一般にキンポウゲ科のミスミソウの一種とされる。雪が積もる地域に自生する多年草で、雪解けとともに野山を彩ることから雪割草と呼ばれる。
同市あけぼの1丁目の石川ガーデンは紫色の「詩音(しおん)」やサーモンピンクの「姫君(ひめぎみ)」、紅白のコントラストが美しい「紅車(べにぐるま)」などを6棟のハウスで栽培している。社長の斎藤かづ子さん(51)は「寒さに強くて丈夫な花。水のかけ過ぎに注意して花が咲く様子を長く楽しんでほしい」と話した。
作業は今月いっぱい続き、店頭販売のほか、県内や首都圏の生花市場へ出荷される。