けさは都心でも積雪 3月としては4年ぶり 東・西日本は大気不安定 晴れても急な雷雨に注意 土曜日は日本海側で広く雪や雨

8日(金)の全国天気(ウェザーマップ)

 けさは関東や東北南部の太平洋側を中心にまとまった雨雲や雪雲がかかり、東京都心でも積雪を観測した。午後は全国的に晴れ間のでる所が多いが、東日本や西日本では、あす9日(土)にかけて大気の状態が不安定となる見込み。晴れても急な雨や雷雨に注意が必要だ。あす9日(土)は日本海側で広く雨や雪となり、雷を伴う所もある見込み。

雪が止んでも路面凍結に注意

上:8日(金)午前8時の解析積雪深 下:8日(金)昼過ぎの予想天気分布(ウェザーマップ)

 けさは関東や東北南部の太平洋側を中心に雪やみぞれが降り、東京都心や横浜でも1センチの積雪を観測した。東京都心で3月に雪が積もるのは、2020年の3月29日以来、4年ぶり。関東の雨雲や雪雲はだいぶ抜けてきているが、昼過ぎまでは雨や雪の残る所がありそうだ。また、すでに止んでいる所でも、路面状況が悪化している所があるため、引き続き注意が必要となる。

東・西日本は大気不安定

上:8日(金)午後9時の予想天気図と寒気の予想 下:8日(金)夕方の発雷確率(ウェザーマップ)

 午前11時現在、全国的には晴れやくもりの所が多いが、西日本の日本海側では雨や雪の降っている所がある。上空の強い寒気や湿った空気などの影響で、東日本や西日本では大気の状態が非常に不安定で、晴れている所も天気が急変するおそれがある。特に夕方以降は北陸や関東を中心に発雷確率が高くなっているため、急な強い雨や落雷、突風、ひょうに注意が必要だ。

土曜日も日本海側では広く雪や雨

9日(土)と10日(日)の全国天気(ウェザーマップ)

 あす9日(土)は西高東低の冬型の気圧配置で日本海側では断続的に雪や雨となり、雷を伴う所もありそうだ。太平洋側は北日本では雪や雨が降るものの、関東から西では晴れ間のでる所が多くなりそうだ。あさって10日(日)も晴れるのは太平洋側の地域が中心となる見通し。
(気象予報士・多胡安那)

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