青梅市 ドローン山間部で物資輸送 都内初レベル3.5の飛行実験

青梅市の山間部でドローンを使って、避難物資などを届ける飛行実験が行われました。今回の実験はドローンに搭載されたカメラで歩行者の有無を確認するというもので、緊急の物資の輸送などに役立てる考えです。

記者:「ドローンが山を越えて飛んできた」

この実証実験は住民の利便性向上にむけて、東京都が委託して佐川急便などが共同で行ったもので、食料品や携帯トイレなどの避難物資5キロほどを搭載し、青梅市内の約2キロを飛行しました。

また、ドローンの実証実験としては都内初となる「レベル3.5」の飛行となり、補助をする人がいないない状態で機体のカメラで歩行者や車を確認しながら操作しました。

佐川急便 千葉春生課長:「いままさに緊急の物資が必要だと、例えば基礎疾患のあるひとの薬がいますぐ必要だというときにドローンの活用が見込める。ドローンに置き換えることでみなさんの生活の利便性向上、万が一の備えになるのではないかと」

佐川急便によりますと、実用化にむけては採算性や安全性の確保が課題となっているということです。

今回、実証実験を行った佐川急便の担当者は「能登半島地震でも道路の寸断で、孤立した集落ができ、医薬品配送や被害状況の情報収集などにも活用された」と話していて、被災地でのドローンの活用が重要になってきているとしています。

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