「あなた」と考える国際女性デー 無意識の偏見 見つめ直す機会に

3月8日は国際女性デー。ジェンダーについて考え、みんなが生きやすい社会に

 「男性なのに料理が趣味なのすごいね」「女の子だから早く結婚して家庭を持たないとね」-。こんな言葉を何げなく口にしたり、言われたりしたことはないだろうか。「男性は料理をしない」「女性は結婚して家庭に入る」という固定化された考え方が根底にあるようだ。
 こんな無意識の偏見や思い込みに基づく否定的、侮辱的な言動は「マイクロアグレッション(小さな攻撃やけなし)」と呼ばれる。人種や性的指向など特定の属性への偏見などから生まれ、性別での役割分担意識が背景にある。
 国際女性デーに合わせ、長崎新聞「国際女性デー取材班」は、性別を理由にした先入観に接して「生きづらさ」を抱える人の声を募集している。
 男女平等の度合いを示す世界経済フォーラム(WEF)の「ジェンダー・ギャップ指数」によると、2023年の日本の順位は146カ国中125位(前年は116位)。主要7カ国(G7)では最下位だった。WEFは全世界の男女格差を埋めるには、あと131年必要と指摘する。
 8日公表の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」によると、本県は政治、行政、教育、経済の4分野いずれも30~40位台で推移。誰もが生きやすい社会にするためには何が必要なのか。「あなた」と一緒に見つめ直す機会にしたい。

◎ナガサキポスト/あなたの感じる生きづらさは

 長崎新聞の双方向型報道窓口「ナガサキポスト」では学校や職場、家庭などで感じた男女間の格差や性別役割分担による違和感、ジェンダーに関する質問を12日まで募集中。性別、年齢不問。回答はURL(https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=477ezwqa)から。

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