「栃木県林業大学校」4月8日開校 想定上回る21人入学

栃木県庁

 県は7日、林業人材の確保や育成を目指す「県林業大学校」の開校日を4月8日に決定したと明らかにした。入学者は、県が当初想定していた定員(15人)を上回る21人となった。同日に入学式を実施する。

 7日に開かれた運営に関する有識者会議で県が説明した。県によると、入学者21人は10~40代の男性17人、女性4人。選考は途中まで低調だったが、一般後期に8人が合格した。また、県内の民間企業や森林組合の新規採用者7人も学ぶことになった。

 授業は平日1日6時限(時間)を基本に、年間1245時間を計画。このうち実習は7割、座学は3割を占める。具体的には林業の基本を学ぶ「知識」に217時間、作業を学ぶ「技術」に824時間、就業体験などの「実践力」に204時間を確保した。生徒はチェーンソーや高性能林業機械などの14種類の資格を取得できるとした。

 学校では生徒の習得度に応じてA~Dの評価を付け、評価が低い場合は補講などで支援する。このほか一定条件で年間最大141万円を給付する制度も設けた。県は「幅広い授業内容を用意した。生徒が卒業後も学んだことを生かせるように指導していきたい」としている。

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