気軽に楽しむニュースポーツ 年齢、障害かかわらず

佐賀市の金立公民館で2月に開かれたニュースポーツの出前講座。「いごてだま」でマス目を狙ってお手玉を投げる参加者

 だんだんと暖かくなり、体を動かしたくなる季節がやってきました。近年では、競技スポーツよりもルールが分かりやすく、だれもが楽しめる「ニュースポーツ」が注目されています。お手玉を投げてマス目に入れる「いごてだま」や、ボールを投げて目標球に近づける「ボッチャ」など、年齢や性別、障害のあるなしにかかわらず気軽にプレーができるのが特徴です。

 ニュースポーツの中には、今秋に県内で開かれる国民スポーツ大会(国スポ)のデモンストレーション競技や、全国障害者スポーツ大会(全障スポ)の正式競技になっているものもあります。佐賀市内の公民館などでニュースポーツを紹介する出前講座を行っている佐賀市スポーツ振興課に、人気の種目を聞きました。

 「いごてだま」は2チームに分かれ、離れた場所から5×5のマス目にお手玉を投げ入れて、入った数を競います。ビンゴのようにお手玉を一列に並べるとボーナス点も。国スポのデモ競技になっています。

 「スカットボール」もデモ競技の一つ。ボールをゲートボールのようなスティックで打ち、得点が書かれた穴に入れて競います。国スポのデモ競技はこのほかにもあり、県民が参加することができます。

 全障スポの正式競技になっているのは「ボッチャ」で、パラリンピックでも行われています。2チームに分かれてボールを投げ、目標球にいかに近づけるかを競います。コントロールがポイントです。

 「カーレット」は、カーリングを卓上で楽しめるようなスポーツ。2チームで交互にストーンを投げ、目標の円の中心に近づけます。相手に当ててはじいたり、ガードするストーンを置いたりするなど戦略を練るのはカーリングさながらです。

 県内ではニュースポーツの道具を住民向けに貸し出している自治体もあります。佐賀市スポーツ振興課の谷川しおり主任は「誰もが自由に楽しむことができるので、気軽に挑戦してみてください」と呼びかけています。

 道具は県内のスポーツ用品店などで取り寄せて購入することもできます。佐賀市大和町のノガタスポーツでは、ボッチャのボールと審判道具で定価2万2千円、マットが同1万6500円、スカットボールは一式セットで定価10万7800円などです。問い合わせは電話0952(62)5208。(北島郁男)

得点が書かれた穴にボールを入れる「スカットボール」(提供写真)
「ボッチャ」は、赤と青色のボールを投げ、白色の目標球にいかに近づけるかを競う=佐賀市の金立公民館
卓上でカーリングのようにプレーする「カーレット」。仲間と作戦を立てながら楽しめる

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