第一子妊娠中のフリーアナウンサー・鷲見玲奈。結婚後すぐに、夫と妊活の話し合い。二度のブライダルチェックで準備は万全に

フリーアナウンサーとして活躍する、鷲見玲奈さん。2023年10月に第一子の妊娠を発表した後も、MCを務めるレギュラー番組で活躍し、妊娠生活と仕事を両立させています。今回は、結婚直後から真剣に考えていたという妊活について、また夫婦で妊活を乗り越えるために実践していたことなどを聞きました。

44歳で第一子を出産した、フリーアナウンサーの宮崎宣子さん。不妊治療は夫が背中を押してくれたのがきっかけ。治療中は終わりの見えないマラソンのようだった

排卵検査薬を使ってのタイミング法を実践。夫への伝えかたにも工夫を

ご両親と一緒に安産祈願へ。

――第一子を妊娠されたということで、妊娠がわかったときのお気持ちを教えてください。妊活などをされていたのでしょうか。

鷲見さん(以下、敬称略):妊娠がわかったときはすごくうれしくて、検査薬を何度も確認しました。

以前から結婚をしたら早く子どもが欲しいなと思っていて、そのためにできることはやっておきたかったので、結婚前にブライダルチェックをしていました。本格的に妊活をはじめたのは、仕事のスケジュールとの兼ね合いを見つつ、挙げられていなかった結婚式を終えてからのタイミングでした。

妊活をはじめる少し前に、私は二度目のブライダルチェックをして、同じタイミングで夫にも検査を受けてもらいました。もし、妊娠しづらい原因がどちらかにあるのであれば、少しでも早く治療や対策をはじめておきたいという気持ちがあったんです。

――妊活はどのように進められたのでしょうか?

鷲見:自分たちでタイミング法を実践しました。排卵のタイミングは人それぞれ違うということを初めて知り、排卵検査薬を使って調べていました。

ただ、「この日にタイミングを取りたいです」という言い方は、夫としてはあまり…という感じだったので、排卵検査薬で排卵の時期をチェックして、「だいたい、排卵はこのぐらいだと思う」など、夫にはざっくり伝えるようにしていましたね。あとは、流れに身をまかせる感じです。

どんな風に妊活をするかについても、妊活をはじめるタイミングで夫としっかり話し合いました。ダメならすぐ次のステップに進みたかったので、妊活の段階に期間を設けることにして、半年はタイミング法を。それで結果が出なかったら病院に行ってみて、さらに1年授からなかったら、次の段階に進んでみる、などと決めていました。夫もすごく協力的でありがたかったです。

――いざ、夫婦で話し合うと言っても、どんな風に話を切り出したり、進めたらいいか迷いますよね。経験者の友だちに聞いたり、何か情報を得たりしたのでしょうか。

鷲見:私はとにかく検索魔なので、妊活をしている方のSNSやブログなどを毎日のようにチェックしていました。そこには、なかなか授かることができない焦りや苦しみ、夫婦間のすれ違いなどが書かれていることもあって、そういったことを知れていたからこそ、夫と早い段階で話し合うことができたんだと思います。

きっと上手くいかなかったら同じように焦ったりぶつかったりするし、お互いの性格上、どんどん悪い方向にいってしまうだろうというのが想像できたので。そうならないためにも、「こういう風に妊活を進めたいんだけど、どう?」とまずは聞いて、お互いが納得できる方法を探っていきました。自分はイライラしないように、夫にはプレッシャーを与えないように気をつけていましたね。

妊娠がわかったときは、ハイタッチでうれしさを分かち合った

おなかの赤ちゃんに話しかけるなど、リラックスしている鷲見さん。

――妊娠がわかるまでの経緯について教えてください。また、ご主人の反応はどうでしたか?

鷲見:ちょっと気が早すぎて、もしかして?と思った時点でフライングで検査してしまったんです。妊娠検査薬は、生理予定日から1週間後に行うのが正しい方法ですが、待ちきれなくて、生理予定日付近で検査をしてしまいました。でも、今の検査薬は精度がいいからか陽性反応が出て、うれしいのと早く確かめたいのとで、よく調べもせず、すぐに病院に行きました。

病院ではエコー検査をしてもらい、当たり前ですが、まだ何も映りませんでした(笑)。念のため病院でも妊娠検査薬を使い、再び陽性が出てホっとしたのもつかの間、今度は子宮内膜が薄いという指摘を受けてしまったんです。その日は帰ってから「子宮内膜 薄い ○mm」と、不安で検索ばかりしていました。

一週間後に病院のエコー検査で胎嚢を確認することができ、そこでやっと心から妊娠を喜ぶことができたように思います。夫に伝えた時は、めちゃくちゃ喜んでくれましたね。2人でハイタッチをして、その後さっそくお腹に話しかけていました(笑)。

妊娠がわかってから、実はたまごクラブさんの『パパと読むたまごクラブ』を夫に渡して読んでもらったんです。「この時期は、ホルモンの変化でこういう精神状態になる」「こういうときは、パパのこんなサポートが必要」といったことが書いてあるのですが、ずっと机の上に置いて、しっかり読んでくれたみたいで。本当にその通りに気を遣ってくれて、サポートしてくれました。

――これからお子さんが増えて3人家族になりますが、理想の家族像などありますか?

鷲見:テレビ東京時代に、「家、ついて行ってイイですか?」という番組を担当していて、そこでいろいろな“家族”を観てきました。その中に、すごくラブラブなご夫婦がいて、「なんて素敵な夫婦なんだろう。私もいつか子どもが生まれても、こんな風に仲良しでいたいな」と思ったんです。“子ども”ありきの家族ではなくて、夫婦の仲がいいのが前提で、そこに子どもが加わるというのが、私の理想の家族像です。

まずは、元気に赤ちゃんを産むことが最優先ですが、夫と一緒に子育てをしながら、理想の家族を築いていきたいなと思っています。

写真提供/鷲見玲奈さん、取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

<プロフィール> 鷲見玲奈さん

フリーアナウンサー。1990年生まれ、岐阜県出身。2013年、テレビ東京に入社し、スポーツ番組やバラエティー番組など幅広いジャンルを担当。2020年3月にテレビ東京を退社。現在は「ズームイン!!サタデー」や「ドーナツトーク」などに出演。2022年1月に一般男性と結婚し、2023年10月に第一子妊娠を発表。

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