昨年3月にバイオマス燃料供給設備で火災が発生した関西電力舞鶴発電所(京都府舞鶴市)で8日、消火訓練が行われた。全国のバイオマス発電関連施設で火災が相次ぐ中、同社と市東消防署の約百人が緊急時に備えた。
同発電所では昨年3月14日、石炭と混ぜて燃やす木質ペレットの供給設備が燃えた。貯蔵施設にあった木質ペレットが発酵して可燃性ガスが発生し、自然発火したとみられる。
訓練は貯蔵施設で火災が発生したとの想定で実施。発電所の従業員が現場に駆けつけて放水した後、東消防署のはしご車が到着して、地上と伸ばしたはしごの両方から放水した。藤田泰久所長は「訓練を重ねて被害を最小限に食い止めたい」と話した。
昨年は舞鶴発電所のほか、鳥取県と千葉県のバイオマス発電所、今年は1月に愛知県の木質ペレットを使う火力発電所で火災が発生している。
寺尾正浩東消防署長は「燃料の制御の難しさを実感する。事業所と連携して災害発生防止に努めたい」と話した。