日鉄、全米鉄鋼労組会長と初会談 買収同意に向け協議継続

USスチール買収を巡る日本製鉄と全米鉄鋼労働組合の主張

 日本製鉄は8日、USスチール買収を巡り、森高弘副社長が買収に反対している全米鉄鋼労働組合(USW)のデービッド・マッコール会長と米国内で初の会談に臨んだと発表した。買収した際の雇用の方針などを説明したという。一方、USWは「会談で進展はなかった」との声明を公表。日鉄は買収同意に向けて協議を継続する構えだ。

 日鉄によると、会談は現地時間の7日に行った。USWは、買収方針が発表された直後に反対の立場を表明した。日鉄側は今回の会談で、USWがこれまで懸念を示してきた雇用条件や設備投資、技術導入に関する方針を提示したが、7日時点で同意は得られなかったとみられる。

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