ロケット9日午前11時1分に打ち上げ、国内初の民間射場から

宇宙事業会社スペースワンは、きょう(8日)小型ロケット「カイロス」1号機の打ち上げ日時を、「あす(9日)午前11時1分」に決定したと発表しました。

日本で初めて、民間のロケット発射場、串本町の「スペースポート紀伊」からの打ち上げで、小型衛星を搭載していて、軌道投入に成功すれば、民間単独では、こちらも国内初となります。

カイロスは、全長およそ18メートルの小型ロケットで、固体燃料を使用します。

内閣衛星情報センターによりますと、搭載される小型衛星は、北朝鮮の軍事施設の動向把握などで使われる情報収集衛星を、一部代替するもので、情報収集衛星が故障した場合などに備えて機能を検証します。

ところで、JAXA=宇宙航空研究開発機構の山川宏(やまかわ・ひろし)理事長はこの日の記者会見で、日本初となる民間ロケット発射場からの小型ロケット打ち上げについて、「成功すれば、国の基幹ロケットと併せて、世界の衛星打ち上げ需要に応えられるなど、極めてポジティブな効果が大きい。日本全体としての強みになることを期待している」と述べました。山川氏はまた、「JAXAも
さまざまな技術的支援をしてきた。成功を祈念している」と話しました。

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