甘利前幹事長の政策活動費「選挙に使ったのでは」 社民・福島氏が使途追及

福島瑞穂氏

 自民党の甘利明氏(衆院比例南関東)が幹事長在任中に支出した政策活動費3億8千万円を巡り、社民党の福島瑞穂党首(参院全国比例、神奈川県連合代表)は8日の参院予算委員会で「選挙に使っているのではないか」などと使途を追及した。岸田文雄首相は「甘利氏からは『法令にのっとり適切に使用するよう心がけていたところであり、実際にそのように使用している』と回答を受けた」と答弁し、不適切支出との指摘を否定した。

 甘利氏は2021年10月1日から同11月4日までの幹事長在任35日間に自民総裁である岸田首相の決裁で3億8千万円を支出した。10月31日に投開票された衆院選の時期と重なる。

 「具体的に使途を明らかにするということについては、今は控える」など従来の答弁を繰り返した首相に対し、福島氏は「何の説明にもなっていない。それで確認したというのは冗談にもほどがある」と指弾した。

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