ECB一部当局者、6月と7月の連続利下げ提案=情報筋

Balazs Koranyi Francesco Canepa

[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の政策立案者の過半数が6月の政策金利の引き下げ開始決定を支持している中で、早期開始を支持する少数派を取り込むために連続して7月も追加利下げをすることを一部メンバーが提案したことが8日、分かった。3人の情報筋が明らかにした。

情報筋は、7日のECB理事会で政策立案者が利下げに関して議論する時間は相対的にほとんどなかったとした上で、明らかに過半数が6月に利下げに着手することを支持したと指摘した。一方、数人は4月11日の理事会での利下げ開始を決めることを支持し、これらのメンバーはいずれもユーロ圏南部諸国の選出だという。

情報筋によると、6月の利下げ開始への合意をより強固にするため、一部の保守的な政策立案者は7月に2回目の利下げを実施する考えを持ち出した。

情報筋は、こうした妥協案についての合意はなされておらず、理事会の結束を保つ方法として非公式に議論されている可能性にすぎないとも言及した。

これに関してECBの報道官はコメントを避けた。

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