トケマッチ事件で富山の男性被害 腕時計2本預け返却されず

 高級腕時計を所有者から預かり、貸し出すシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社の元代表が業務上横領容疑で指名手配された事件で、富山中央署は8日、富山市の50代男性から腕時計2本が返却されていないとする被害届を受理したと発表した。受理は7日付。署は詐欺容疑などを視野に捜査している。

 署によると、男性は昨年9~10月ごろ、トケマッチのサービスをネット広告で知り、腕時計2本を預けた。今年2月ごろ、運営会社のホームページやニュースの報道を通して会社が解散したことなどを知り、被害に気付いた。

 会社は「合同会社ネオリバース」(大阪市)で1月31日に解散を発表。元代表小湊敬済こと福原敬済容疑者(42)は同日に成田空港から出国した。直前にキャンペーンを実施し、多くの時計を集めていた。

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