泣き寝入りしない社会を 五ノ井里奈さん、各国で活動も

8日、ワシントンで取材に応じる五ノ井里奈さん(共同)

 【ワシントン共同】陸上自衛隊での性被害を告発し、米政府に表彰された元自衛官の五ノ井里奈さん(24)は国際女性デーの8日、ワシントンで共同通信の取材に応じ「自分の行動は間違っていなかったと再確認できた」と語った。ハラスメントを受けた人が泣き寝入りすることがない社会の実現へ、各国で被害者らを応援する活動をしていきたいと強調した。

 米政府の「世界の勇気ある女性賞」を受賞した五ノ井さんは、4日にホワイトハウスで授賞式に出席。8日は国際女性デーに合わせた国務省の式典に参加した。

 授賞式には幼い頃から親しみ、心の支えとなってきた柔道への敬意から道着で臨んだ。日本で柔道教室を開いている五ノ井さんは、海外にも目を向けている。「ハラスメントは世界共通の課題。自分の声を広く届けたい。各国で柔道を通じ、心に傷を負っている人を元気にしていきたい」と抱負を述べた。

 五ノ井さんは8日夜、ワシントンの道場での稽古に飛び入り参加し、柔道を指導した。

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