尾瀬の生態系が危機 元教員が写真展通じ警鐘

とちぎテレビ

尾瀬の自然に魅了されおよそ半世紀にわたり写真を撮り続けてきた元教員の男性が宇都宮市内のギャラリーで作品展を開いています。

栃木県総合文化センターで開かれているのは「尾瀬夢幻水が織りなす美しき世界Ver.1.2」です。

益子町出身で元教員の有馬雅美さんが2022年に出版した写真集の作品など59点を展示しています。

カメラ好きの父親の影響を受け中学時代から一眼レフで写真を撮り続けてきた有馬さんは高校3年のときに初めて訪れた尾瀬の自然に魅了されました。それ以来47年、多い年で10回以上尾瀬に足を運び撮りだめた写真は10万点以上に上ります。

「黎明・燧ケ岳」の作品は日本百名山の燧ケ岳全体が朝日で紅く染まる一瞬を切り抜いた有馬さん渾身の作品です。

6年ほど前からは撮影にドローンを使って尾瀬の雄大な風景を上空からダイナミックにとらえています。

一方、半世紀にわたり尾瀬を見守り続けてきた有馬さんは温暖化やシカの食害などの影響で高山植物の群生地が減るなど尾瀬の生態系が危機に瀕していると警鐘を鳴らしていて写真展を通じて自然を守るきっかけになればと話しています。

この写真展は10日まで宇都宮市の県総合文化センターで開かれています。

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