ラインメール青森、J3昇格挑む JFL10日開幕 堅守ベースに攻撃力強化

高知キャンプでトレーニングに励む選手たち。戦術の落とし込みやフィジカル強化に取り組んだ(ラインメール青森提供)

 日本フットボールリーグ(JFL)は10日に開幕する。今季は16チームが11月まで全30節を戦う。ラインメール青森は就任3期目となった柴田峡監督の下、攻撃力を強化し、悲願のJ3昇格を目指す。

 ラインメールは昨季、J3クラブとの入れ替え戦に進出できる2位争いに最終節まで絡んだ。だが、勝ち点3差で及ばず、11勝9分け8敗、勝ち点42の5位でシーズンを終えた。

 今季はベテラン勢がチームを去った一方、即戦力としてDF河西(前J3福島)、DF松本(同JFLソニー仙台)、ボランチのMF町田(同J3FC大阪)ら20代半ばの選手たちを獲得。前線にはブラジル人のベッサ、エドワルドの両FWを補強した。主将に在籍2年目のMF山口が就き、副主将はGK廣末(青森山田高出)、DF稲葉、新加入の松本の3人が務める。

 開幕に向け、チームは1月下旬から高知県で1カ月間キャンプを実施。2季連続でリーグ最少失点を誇る堅守をベースに、攻守の切り替えで相手を上回り、素早くゴールに迫る戦術の落とし込みに時間を割いた。

 10日の開幕戦は宮崎県でミネベアミツミと対戦。開幕からの敵地5連戦を経て、ホーム開幕戦は4月14日午後1時から、青森市(会場未定)でヴィアティン三重を迎える。

 昇格に関し、今季はホーム戦1試合平均入場者数2千人、かつ年間入場料収入1千万円を満たすことが必須条件となった。その上でリーグ1位は自動昇格、2位の場合はJ3下位クラブとの入れ替え戦で勝利することが必要。昨季は1試合平均入場者数621人だったラインメールにとって、集客力強化は大きな課題。クラブが一体となり、地域を巻き込んだ取り組みが求められる。

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