オリオンビールが初ワイン 果実感ありやや辛口、食事のお供に 沖縄県産パッション使用

オリオンビールのワイン「サザンクロスワイナリー パッションフルーツ」

 オリオンビール(村野一社長)は、初めて開発したワイン「Southern Cross Winery(サザンクロスワイナリー)パッションフルーツ」を19日から発売する。糸満市などの県産パッションフルーツを使い、市観光農園内の同社が運営する酒造設備で醸造した。昨年、ワイン事業に参入すると表明していた。

 ブドウとパッションフルーツの果汁を発酵させた後、県産パッションフルーツのピューレを漬け込む製法で、香りを最大限に引き出し、果実感のあるワインに仕上げた。やや辛口で、食事と楽しめる味わいに仕上げた。

 観光客をターゲットとするほか、贈り物や、特別な日に最適とPRしている。

 那覇市のオリオンホテル那覇で7日、会見した村野社長は「消費者のニーズが多様化しており、お酒の幅を広げていきたい。沖縄でワイン文化を醸成したい」と事業参入の意義を強調。當銘真栄糸満市長は「市は県内一のパッションフルーツ生産地で、生産農家にとっても心強いパートナーを得た」と喜んだ。市として、ふるさと納税の返礼品としたい考えを示した。

 アルコール度数は10.5%で1本720ミリリットル。全国の小売店や同社の通販サイトで販売する。通販サイトでの価格は1本2970円。(政経部・大城大輔)

パッションフルーツを使ったワインを発表したオリオンビールの村野一社長(右から2人目)と糸満市の當銘真栄市長(同3人目)=7日、那覇市・オリオンホテル那覇

© 株式会社沖縄タイムス社