長崎県が米TUJと連携協定 人材、資源 相互活用へ

連携協定を結んだウィルソン学長(中央)と大石知事(右)ら=東京都内

 長崎県と、米テンプル大ジャパンキャンパス(TUJ、東京都)は8日、人材や資源の相互活用を図り、地域社会の持続的な発展を目指すため包括連携協定を締結した。県はこれまで長崎大などと協定を結んでいるが、外国大学は初めて。
 テンプル大は米ペンシルベニア州の州立大学。TUJはテンプル大の日本校として1982年に開設。2005年、文部科学省から「外国大学の日本校」として初めて指定を受けた。現在、約70カ国・地域の学生や大学院生約2500人と、英語研修など各種プログラムの受講生約1900人が学んでいる。
 TUJが都道府県と協定を結ぶのは、山梨県に次いで2例目。連携内容は▽人材育成・人的交流▽外国人の受け入れや国際貢献等▽県のグローバル化・明るい未来の創造-など。
 都内で締結式があり、大石賢吾知事とマシュー・ウィルソン学長が調印を交わした。徳永達也県議会議長が同席した。
 大石知事は、TUJに昨年新設された観光・ホスピタリティマネジメント学科に触れ「県の主要産業である観光分野での人材確保、インターンシップ受け入れなど互いのニーズがマッチするような連携を進めたい」などとあいさつ。
 ウィルソン学長は「世界はどんどん狭くなり、グローバル人材の需要が高まっている。教育的、国際的、文化的意義の高いプロジェクトを協力して実施できるのは喜ばしい」などと述べた。

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