国内唯一、15分おきに自動で「ロウリュ」 アルパインサウナ「引退」 鰐カム(青森県)

大鰐町民やサウナファンに愛されてきたアルパインサウナ(鰐カム提供)
改装された後の鰐カムのサウナ室

 国内で唯一、大鰐町地域交流センター「鰐カム」で稼働し、町民や青森県内外のサウナファンに人気だった「アルパインサウナ」が老朽化などに伴い2月中旬に終了した。新天地を求めて競売にかかる予定で行き先は決まっていない。9日からは最新式のサウナの営業が始まる。

 アルパインサウナは熱い石で水を蒸発させて室内の温度を上げる「ロウリュ」を15分おきに自動で行う。熱い石に水をかける普通のやり方と違い、籠に入った熱い石を水おけに入れる。サウナや暖炉を手がける「メトス」(本社東京)が約20年前に開発。同社によると現在は製造を中止している。

 町企画観光課企画係の三浦直樹係長によると、アルパインサウナは鰐カムの目玉として、オープンした2004年に設置した。二つある浴室のうち「つつじ」にあり、日ごとに女湯と男湯を入れ替え、男女どちらも1日おきに利用することができた。

 高温の中で動くため故障も多く、改修費用がかさみ、2月12日を最後に撤去することになった。町は競売にかけることを決めたが時期や金額は未定という。

 三浦係長は「アルパインサウナは多くの人に親しんでいただけた。(9日から営業を始める)新しいサウナも楽しんで」と話した。

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