ママ友とのお付き合いは楽しいことも多いですが、そればかりではない時もあります。自分と価値観の違う人と付き合わなくてはいけないのは、とても疲れるものですよね。これは筆者が実際に体験した、図々しいママ友のお話です。
忍法雲隠れの術
私の息子と同じクラスの保護者には、Gさんという人がいます。このGさんは、あちこちのママ友グループに顔を突っ込み、ランチ会などに参加しているのですが、ちょっと問題のある人でした。
Gさんはなぜか支払いのときになると「電話がかかってきたから」「急に帰らなくちゃいけなくなったから」などと席を立って、そのまま帰ってしまうのです。
「お金がないならランチ会には来ないんじゃない?」「何か事情があるのかも……」など、周囲のママ友たちはみんなモヤモヤした状態が続いていました。
言い訳
ある日、私たちのランチ会にGさんが出席しました。
いつものようにお開きになる寸前で「あ、電話だ!」といってスマホとカバンを持って店を出ていこうとしたので、あるママ友が「Gさん、ちゃんとお金払ってから帰って。」と声をかけました。
するとGさんは「私は自由になるお金を一銭も旦那からもらってないのよ。」と言い出したのです。
確かにGさんが差し出したお財布の中には、一銭もお金は入っていませんでした。
「よくその状態でランチ会に来ようと思うよね?」と責められると「一人ぼっちになるのが怖かったから……」と言ってきたのです。もし本当なら、モラハラ夫からの仕打ちとママ友関係の狭間で揺れていたのかと、同情してしまいそうですが、無銭飲食をしていい理由にはなりません。
突撃
Gさんに話しても埒が明かないと思った私たちは、今まで立て替えた分の返済をお願いしようとGさんの家へ行き、Gさんの夫に相談することにしました。
Gさんの夫曰く、「お金を渡していないとか、自由になるお金がないということはありません。毎月きちんと生活費を渡しています!」とのこと。Gさんが話したような事実はないと言うのです。
どうやらGさんは、ランチ代の支払いをうやむやにしようと思っていたらしいこと、旦那さんからもらった生活費は何か他のことに使い込んでいたことがわかりました。
その後
ランチ会代金の未払いのことを知ったGさんの夫は、すぐに今までの立て替え分を支払って、私たちに謝ってくれました。Gさんは本当にごまかし通せると思っていたのでしょうか……。
このことがあって、以前からうまくいってなかったGさん夫婦は離婚することになったそうです。
Gさんが何にお金を使っていたのかはわかりませんでしたが、金銭感覚のだらしなさから親権もGさんの夫になったと聞きました。
Gさん一家は引っ越してしまったのでもう会うこともありませんが、どうしても理解できない出来事でした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K