宇都宮「飛山まつり」にぎわう のろし実演や武者行列、清原中生徒が参加

のろし(後方)を上げ、見晴台の前で万歳する生徒たち

 【宇都宮】「第18回きよはら飛山まつり」が9日、竹下町の飛山城史跡公園で開かれ、のろしの実演や武者行列などが行われた。

 NPO法人飛山城跡愛護会や清原地域振興協議会などで組織する実行委員会の主催。清原地区の活性化や国指定史跡「飛山城跡」のPRが目的で、毎年実施している。

 のろしは古代の通信手段で、今回も「烽火(のろし)をあげろ」と題した寸劇で当時を再現。清原中剣道部生徒9人が烽子(ほうし)と呼ばれる役割に扮(ふん)し、組み上がったのろしにたいまつを使って火を付けた。

 武者行列には同校テニス部員23人が参加。同愛護会が制作した紙製の甲冑(かっちゅう)などを身に着け、同公園内を練り歩いた。地元清原地区の小中高生による鬼怒の船頭唄や吹奏楽なども披露され、地元の人たちでにぎわった。

 寸劇のナレーションを務めた清原中1年松尾望果(まつおもか)さん(13)は「地元にこういう歴史があるのを初めて知った。後輩に受け継いでいきたい」と話した。

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